戦場のメリー・クリスマス



戦場のメリー・クリスマス
戦場のメリー・クリスマス

商品カテゴリー:サンドトラック,ミュージック,ポップス,JPOP
収録曲:メリー・クリスマス・Mr.ローレンス, バタヴィア, ジャミネイション, ア・ハートリー・ブレックファスト, ビフォー・ウォー, ザ・シド・アンド・ザ・ソワー, ア・ブリーフ・エンカウンター, ライド・ライド・ライド, ザ・ファイト, ファーザー・クリスマス, ディスミスド!, アッセンブリー, ビヨンド・リーズン, ソーイング・ザ・シード, 23rd.サーム, ラスト・レグレッツ, ライド・ライド・ライド(リプライズ), ザ・シード, フォービドゥン・カラーズ,
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'80年代サブカル世代の応援歌

 このサントラが発表された1982年当時、このあまりにも印象的なメロディーのすぐ側には、まだ市民権を得たばかりのコムデギャルソンがあり、今はなきセゾングループのワクワクするような広告たちがあり、毎号街の空気を塗り替えていったマガジンハウスの雑誌があり、毎週テレビから飛び出す流行語がありました。そんな80年代初頭の空気の中にあって、誰よりもユニークでいたい、誰よりもトンガッていたいと願った若者には、「戦メリ」はきっと応援歌だったはずです。みな教授のようになりたいと願い、明日を追いかけていったものです。
 中学時代、少ないお小遣いを持って観に行った「戦メリ」の冒頭で流れた、この忘れられないメロディ。以来、遡ってYMOを追体験した僕には、教授初体験のメロディです。今でもこのメロディが、僕の感性の原風景です。
情景を飛び越えた

 映像を見てからの人もそうでない人も、このアルバムのテーマ曲が、映画のシーンのひとつになってしまっていることを誰も疑わないのでは。この曲の何度も心深く響く音色が、今では、私のひとつのものの見方にまでなっているような気がするときがあります。どんなジャンルの人にも一度は耳にしているはずですが、耳だけでなく心にも触れる曲です。もちろんそれ以外の曲も、当時の坂本氏独特の音色が詰まっていてすばらしい一枚です。
青春時代の爆弾

 高校生と大学生の間には大きな違いがあると思うのは小生だけだろうか。

 高校時代は熱血であったり 青臭かったり 感傷的であったりしたものだが 大学に入った途端に クールであり スタイリッシュなものが周りを取り巻いた記憶がある。勿論 自分も含めて人間はそんなに簡単に変わるものではない。ムードだけの問題である。しかし それでも一種の現実であった。もう20年以上も前の話だ。

 大学に入学した5月に 新しく出来た友人が戦場のメリークリスマスの試写会のチケットをくれたので 見に行った。映画会社の試写室というのは小さいものであるなと感心しながら 席に座ったのを覚えている。

 映画の冒頭でこの曲が流れた瞬間に 驚愕したのを覚えている。正直 こんな映画音楽を聴いたことが無かった。爆弾が破裂したようなものである。この瞬間に 小生と坂本龍一との20年を超える「付き合い」が始まったことは確かである。そうして初めて「大学生になることは こういう文化に触れることなのだ」と思った事もよく覚えている。そんな思いが 大学4年間を良くも悪くも規定してしまったわけだが しょうがない。人間に選べるものは所詮限られているのである。

 今聴いても素晴らしい。坂本龍一のこれからにも期待したい。勿論小生自身のこれからにも自分なりに期待するのだが。
教授が目指す無国籍音楽の原点

サントラが出た当時、テーマ曲について、教授がラジオで
こんなことを言ってたのを覚えている。
「東洋人が聴いてもエキゾチック、西洋人が聴いても
エキゾチック、そんな風に思える曲を作りたかった」と。

初めてテーマ曲を聴いたとき、確かに、遠い異国の国の
音楽のようだと思った。でも、その中に、なぜか激しい
郷愁を感じて、耳に、心に強烈に焼きついてしまった。
とにかく、衝撃的な出会いだった。

その後、ずっと教授の音楽活動を見続けているのだが、
カテゴリーにとらわれず、どんな音も文化も融合させて
新しい音楽を生み出し続けている教授の、一つの原点とも
いえる曲なのではないだろうか。

テーマ曲以外の曲も、どれをとってみても、映画の中で、
あまりにも印象的に流れている。
思わず感傷的になるメロディーの曲も、途中、あるところで
「ふっ・・・」と、一歩引いて冷めたような曲調になるところも
教授のまさに特徴的なところだ。

このサントラの「欠点」を挙げるとするならば、
すべての曲が印象的すぎて、映画を観ている時に
映像を飛び越えて、音楽が耳に入ってきてしまうこと・・
ではないだろうか。


ここに原点をみる

坂本龍一の手がけたサントラの、初期にして珠玉の作品といえる。
もっとも有名な「メリー・クリスマス・Mr.ローレンス」からつづく、滑らかな旋律は何度聴いても飽く事がない。
それは、作品全体のテーマが統一されている証ともいえる。
わたしは、映画を観ていないのだが、それでも充分満足できる作品である。



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