古代文明と気候大変動 -人類の運命を変えた二万年史



古代文明と気候大変動 -人類の運命を変えた二万年史
古代文明と気候大変動 -人類の運命を変えた二万年史

ジャンル:歴史,日本史,西洋史,世界史
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先史時代の文明が羅列的に出てピンと来ない

文明の盛衰を気候変動と関係づけた本と言っても、先史時代の文明の話だから、イマイチピンと来ない。それがまた、年代で順番に並んでいるだけで、読んでいてかなり苦痛だった。これが、知っている歴史文明の盛衰を気候変動と結びつけるのであれば、もっと面白かっただろう。途中からは、かなり飛ばし読み。最後までたどり着いても落ちがあるわけでもないし、解決感もない。もう少し構造的にしてもらわないと、知識としても全然定着しなかった。

ここ一万年の気候変動は地球の歴史の中でも最も安定している時代であることなど、気候変動の研究は近年長足の進歩を遂げている分野で、成果をぜひ勉強して欲しいと思っているが、本書は残念ながらあまりお勧めできない
今、われわれが遭遇している危機も、永い人類の歴史の中で、ほんの小さな出来事に過ぎないのかもしれない。

 本書は過去の文明が遭遇した数々の気候変動の歴史をまとめ、地球温暖化といわれる現代社会への警鐘を著したものである。

 ここでは、多くの文明が、気候変動によって崩壊していくさまが、繰り返し述べられている。
 それらの事例の中では、アメリカ西海岸のチュマシュ族の章は、今後の我々の進むべき道として示唆的である。
 すなわち、干ばつによる食料減少に見回れたとき、多くの文明はその解決策を争いにもとめたが、彼らも当初はその選択肢を選んだもののその後は武器を捨てて、今日まで残る数少ない狩猟民族となったという。

 著者が最後に触れているが、歴史上の文明は、干ばつという危機に遭遇したとき、他に移動したり、侵略するなどして対応していたが、現代ではそうはいかない。
 地球温暖化と言う危機は始まったばかりであるが、著者の答えは悲観的なものに感じる。

 また、多くの文明が1000年単位でゆっくりと進化してきたものである。それに引き換え、産業革命に始まる現代の文明はわずか100年程度である。
 今、われわれが遭遇している危機も、永い人類の歴史の中で、ほんの小さな出来事に過ぎないのかもしれない。
ご先祖様が、いかに食いつないで生き延びてきたか

 本書は厳しい環境の中で人類がいかに食いつないで、生き延びてきたかを著したものだ。はるかクロマニョン人の時代から、ある時は気候変動にじっと耐え、またある時はより豊かな環境を求めて移動した人類の足跡をたどり、各地の古代文明の盛衰を検証している。
 全体的に図版に乏しく、記述はともすると単調な歴史年代表のようになりがちだ。淡々と述べられている史実はかなり悲惨であり、人類が生き延びてこられた僥倖を感謝せずにはいられない。
 重要なのは、これが現在まで続いている現象の過去の記録であると言うことだ。繰り返される気候の大変動が収まるという理由はない。そこで冒頭で述べられ、エピローグで引き継がれている警句が効いてくる。「我々は目先の驚異に怯えるあまり、もっと本質的な危機に対する備えを忘れてしまっているのではないか」という一文だ。滅び去った文明や集落から学ぶことが我々の子孫に対する義務なのだと思う。
自然と人間、文明とフレキシビリティ

 長きに亘る自然との闘いと文明の進歩の結果、我々の社会はいまや発展と繁栄の極みを謳歌するに至り、こうした状況は今後も無限に続いていくように思われています。しかしながら、我々の祖先が恐怖と畏敬とを以って接し来たった大自然は、果たして本当に人類の英知の前にひれ伏しているのでしょうか。
 本書は、米国の高名な考古学者が、今から約18,000年前にまで遡り、欧州・中東・米大陸等を中心として人類発達の足取りを追いつつ、気候と文明との関係を説き明かそうとする試みです。地球の軌道離心率や太陽活動の変化、海流や氷河の状況、そして火山の活動などにより気候上のパラダイムが変化した際の、人間文明に及ぼされた凄まじいばかりのインパクトを丁寧に解説しています。
 そして著者は、文明の進歩により人類は自然に抗う術を獲得してきたものの、居住地移動の可能性の低下やサンクチュアリとしての森や海の消滅に伴う柔軟性の喪失により、今日の先進文明は、「千年に一度」といった規模での気候大変動に対しては却って脆弱性を増していると主張しています。
 自然との関係において、人間の営みは、結局のところ、ほんの小さなものに過ぎないのかも知れません。本書を読んで、そんな妙に謙虚な気持ちを味わったことでした。
原文で読みたい

テーマが今風で、実に素晴しい。
でも残念なのは翻訳家が無知で下手で我慢しても読んでいられないこと。
英語ができるからって全てを解決するわけではないのです。
こういう本を翻訳したかったら、せめて気象予報士を取るとか
海洋気象学会に加入したりメソポタミアの発掘団に加盟するとかして欲しい。
自分でかみ砕いて消化しないで翻訳した代表作です。
自動翻訳機の方がまだんまし。
原書はきっと、素晴しいに違いない。



河出書房新社
歴史を変えた気候大変動
気候変動の文明史 NTT出版ライブラリーレゾナント006
環境と文明の世界史―人類史20万年の興亡を環境史から学ぶ (新書y)
文明崩壊 滅亡と存続の命運を分けるもの (上)
文明崩壊 滅亡と存続の命運を分けるもの (下)




古代朝鮮 (講談社学術文庫)

古代朝鮮と倭族―神話解読と現地踏査 (中公新書)

古代天皇家と日本正史―現人神と万世一系の超秘密

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